「高知でヒッチハイクをしてパトカーに乗った話 中の中編」

  

~前回のあらすじ~

ヒッチハイクで乗せてくれたおじさんの車にスマホを置きざりにして途方にくれるものの、GPSで自分のスマホを見つけられることに気づく。そして目の前にあった中学校へ行き地元の先生からスマホの位置を調べてもらうが、ここから先は警察に任せた方がいいとのことで教頭先生の車で警察署へ送ってもらったのだった。

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あたりはすでに夜になっていた。

警察署の前にはおごそかにパトカーが並んでいた。

警察署に入ると受付に女性の警察官が来た。真夜中にバックパックを背負った

青年がいたからか少しだけ珍しそうな顔をしていた。

 

そして警察官の女性に事情を説明した。

同行してくれた教頭先生もことの経緯を補てんして伝えてくれた。

 

以前にも書いたけど内容はこうだった。

・ヒッチハイクの途中で乗せてくれた人の車にスマホを忘れた

・教頭先生がスマホの位置を調べてくれたけど、測定範 

 囲が広いため具体的にどこにあるのか分からない

 

それからいくつか質問を受けた

・乗せてくれた人の車はどういう車だったか

・乗せてくれた人の年齢、性別、名前

・乗せてくれた人はどこに住んでいるか言っていなかったか

 

車は軽自動車で、男性で50代前後の人だったことを伝えた。

 

「わかりました。とりあえず紛失届を記入してもらっていいですか?」

 

そう言われて免許証を渡して紛失届けを書いた。

書いている間、教頭先生と警察の人が話し合っていた。

署内を見回すと平日の夜中なのか警察の人は穏やかに見えた。

高知は平和だと思った。

 

その後男性の警察官が自分のスマホで今どこに紛失したスマホがあるのか調べてくれた。そして測定されたエリアを教頭先生と一緒ににらめっこしていた。

 

教頭先生「そうそう、ここらへんに出たんですよね。さっきと変わってないな」

警察官「測定されたはちょうど居酒屋や食事処が多いところですね。どこかで飲んでるか、あるいは車を止めて家に帰っているか…」

 

時間はすでに7時を過ぎていた。

ここから先は警察がやるということで教頭先生は学校に戻った。

「スマホ見つかるといいね。旅を楽しんでね。」

感謝でいっぱいだった。

 

その後自分の聞こえない奥の方で数人の警官の人たちが話し合っていた。

話し終えると椅子に座っていた自分のところに二人の警官がやってきた。

「ほんっとうに、本当にこういうことはないけどね。やっぱりスマホがないと困るだろうから今回だけ、今回だけ例外です。一緒にスマホのあるところまで送っていくよ。せっかく大分からここまで学生さんが来てくれたしね。」

 

そう言って外で待っているよう伝えられた。

 

「え?……..ええええ?!

 送ってくれるって…パトカーに…??!!」

 

突然の展開とパトカーに乗るワクワクでワケが分からなくなった。

これを予想していなっかたと言ったら嘘になると思う。でもこの事態は万に一つであって、紛失届を出した時点で数日後にスマホが見つかって、後日大分に届けられるのかなと予想していた。

 

受付をしていた女性警察官が助手席に、男性の警察官が運転席に乗った。

そして自分は後部座席に乗った。乗せてもらったパトカーはトヨタの高級車であるクラウンだった。

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女性の警察官がカーナビに目的地を中土佐町に設定した。

「よし、じゃあ行こうか」

エンジンが点火され無音で赤色灯がついた。

 

そして思った。

「パトカーって、めっちゃ乗り心地ええやん…」

 

つづく….

 

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