別府でナンパをした話 後編

 

ぼく「ない…iPhoneがない…!!」

 

ショルダーバッグやポケットを探してもスマホは見つからなかった。

しまった…こんな時に…

 

女性「あの、やったらスマホに電話番号入力してもらってもいい?」

 そう言って女性は電話アプリのキーパッド画面を開いて自分のスマホを差し出した。

連絡先アプリではなくなぜ電話アプリの画面なのかよく分からなかったけど、

心の中でものすごく熱い思いがこみ上げてきた、

 

『あれ…これってもしかしてホントに

脈アリなんじゃない…?』と。

 

とりあえずよく分からないまま自分の電話番号を入力して画面の📞ボタンを押して

すぐに切った。

 

ぼく「また連絡するので、その時はご飯でもいきませんか?」

 

女性「うん!」

 

そう言ってお互いに別れた。

デパートで買い物をした後ウキウキ気分で部屋に帰ってから

スマホを見たとき状況が一変してしまった。

 

「ない…着信履歴がない…!!!!」

 

画面を見返してようやく気がついた。彼女がぼくにやらせようとしたのは、

彼女のスマホからぼくのTEL番を入力して発信することでスマホの着信履歴に

彼女のTEL番を残すためだったんだと…!!!!!!

しかしあのとき自分は彼女のスマホで発信ボタンを押してすぐ消したため

自分のスマホの着信履歴に残らなかったのであった…!!!

 

時すでにおすうしぃ。

電話番号を知らない中、彼女が誰でどこで何をしているのか知るよしもなかった…

 

「せっかくのチャンスが…」

 

あと一歩、あと一歩のところだった。

逃した魚はあまりにも大きかった。

月がやたらと綺麗な夜だった…

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

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